コンセプト

 ”femme fatale”(ファム・ファタール)は「魔性の女」や「運命の女」と日本語訳されます。ただ単純に綺麗な女性を指すのではなく、妖しい雰囲気を醸し出し、不思議な魅力で相手を惹きつける女性を表す言葉です。このオーケストラには艶やかな化粧をして、きらびやかなドレスを身にまとい、まさしく”femme fatale”になりたい!という強い思いを持った女性たちが集いました。外見だけでなく内面そして演奏もより魅力的になるために、「自分の個性・強みとは」「より強い自分になるために何をすべきか」を団員一人一人が考えてステージを形作っていきます。

  今回の選曲テーマは「運命の女神」です。
団体名である“femme fatale”「運命の女」という言葉に立ち返ります。運命に翻弄されるのか、はたまた誰かの運命を左右するのか…。「運命」の中で強く生きるさまざまな女性に向き合い、そして私たちこそが人々を導いて道を切り開いていく「女神」となるような、力強い演奏を作り上げます。




 ”femme fatale”に扮した可憐なガールズオーケストラの音楽をお楽しみあれ。


指揮者紹介

湯川紘惠 *関東公演

東京藝術大学音楽学部指揮科卒業。同大学大学院音楽研究科指揮専攻卒業。

これまでに指揮を高関健、山下一史、尾高忠明、田中良和の各氏に師事。

2018年スペインにてヨルマ・パヌラ氏のマスタークラスを受講、カルロス三世劇場で行われた修了演奏会に出演。

2021年リッカルド・ムーティ氏によるオーディションを経てリッカルド・ムーティ・イタリアン・オペラ・アカデミーを受講、東京・春・音楽祭においてリッカルド・ムーティ introduces 若い音楽家による《マクベス》に出演。英国ロイヤルオペラハウスにてJPYAP主催のマスタークラスを受講、リンブリーシアターで行われた最終公演にてthe City of London Sinfoniaを指揮する。

これまでに神奈川フィルハーモニー管弦楽団、NHK交響楽団室内楽コンサートなどを指揮する。

2021年9月よりNHK交響楽団にてパーヴォ・ヤルヴィ氏のアシスタントを務め、2022年1月より指揮研究員として同団の公演に携わる。

木下麻由加 *関西公演

2010年神戸大学発達科学部人間表現学科卒業。スカンジナビア・ニッポン・ササカワ財団より助成を受け、デンマークに留学。2014年デンマーク王立音楽アカデミー指揮科卒業。

2012年及び2013年ウクライナ国際指揮マスタークラス修了。修了演奏会にてチェルニーヒウフィルハーモニー交響楽団を指揮し、ロシア音楽奨励賞を受賞。

2019年公益財団法人山田貞夫音楽財団指揮者オーディションにて、山田貞夫音楽賞、特選、聴衆賞を受賞。受賞者演奏会にてセントラル愛知交響楽団を指揮。

第14回橋本市文化奨励賞受賞。

現在複数のオーケストラ、オペラ団体、弦楽合奏団の客演指揮及び合奏トレーナー、副指揮を務める。また、C. Nielsenを中心とする北欧作曲家の研究をおこなっている。

指揮を斉田好男、髙谷光信、J. Fuglebæk、N. Sukaci、P. Larsen、ピアノを木下千代、伴奏法をN. Gade、作曲法をA. Brødsgård、音楽理論をG. Larsen各氏に師事。

写真©️Ayane Shindo